2006年 01月 18日
第38話 デイト・オブ・バース (台詞起こし:Aパート) |
1月18日台詞先行版
■またしても。
台詞先行版です。ごめんなさい。…そのくせ、雑誌の細かい部分を拾って書いてみたりって、本末転倒ですね。明日に、Bパートの台詞起こしをUPさせる予定です(で、状況説明はその後かな?)。
■以前の台詞起こし。
を見て思った事ですが、最初は状況説明がとーっても少なかったのですね。あれだったら、早くに出来た訳だ。しかし、個人的には今の方が(まだ)気に入ってる形式なので、台詞先行になろうとも、この形を通したいと考えてます。…どうでしょうか?(…率直な意見求む^^;)
■第38話 デイト・オブ・バースStart
○月光号内格納庫。
(前回からのシーン)
ニルヴァーシュの横で相変わらず寄り添っているレントンとエウレカ。
レントンがエウレカに聞いてる。
「グレイトウォールの先に何があるの?」
そんな問いかけに答えるエウレカ。
「知らない。でもひとつだけ知っている言葉があるわ」
エウレカの方を向き、聞くレントン。
「何?」
にこっと笑って言うエウレカ。
「未来」
不思議そうな表情をするレントンにエウレカは言葉を続ける。
「グレイトウォールの先にはそれがあるの」
訳がわからないといった感じで視線をそらすレントン。
「アドロックが言ってたわ」
その言葉を聞いた途端目を見開き、エウレカを見つめるレントン。
「父さんがっ?」
驚いて問いただす。
「うん」
さっきと同じく笑みを浮かべたまま頷くエウレカ。
そんなエウレカとは対照的なレントン。
「(驚きの表情)…っ!(エウレカに顔を近づけたであろうアップ) 父さんの事、知ってんの?」
「あっ…」
そんなレントンに戸惑うエウレカ。
レントンは目を見開いてエウレカをじっと見つめている。エウレカはきょとんとした表情で
「どうしたの?」
と聞く。
そんなエウレカの手をとりながらレントン迫る。
「知ってたんなら言ってよ」
「何を?」
レントンがどうして興奮気味に話すのか理解不能のエウレカが言える事はこれくらい。「父さんの事をだよ!」
「だってレントンがそんなに聞きたかったなんて私…あぁっ」
エウレカの両肩を掴み、いい寄るレントン。
「家族だよ?誰だって知りたいに決まってるじゃないか!」
「そんなのわかんないよっ」
「何でわかんないんだよ。普通の人間だったら当たり前じゃないかっ!」
拗ねた表情のエウレカ、
「あたし、人間じゃ無いもの…」
「…っ!」
その事実に思い当たり、掴んだ手を緩めるレントン。
そのレントンの手を振り払って走り去るエウレカ。レントンは座り込んで、それを見送るしか出来ない。
その時聞こえる、派手な(わざとらしい)くしゃみ。
「ぶぁっくしょんっっ!」
そのくしゃみの主を探すレントン。
「んんあぁ…」
そこにいたのは、ダンボールハウスに(体の3分の2だけ)入ったノルブ師。
○月光号内談話室。
『再び、音信不通になったキャピトル・ヒル関連のニュースをお伝えします。移民史上最大の危機に曝された首都キャピトル・ヒルでは、コーラリアンと、ノバク・デューイ大佐率いる塔州連邦軍による激しい戦闘が…』
「コーラリアンを首都に出現させておいての救世主気取り。すべて奴の思惑通りか」
紙コップを握りつぶすホランド。
「ホランド、気持ちはわかるが、今俺達に出来る事、やるべき事を考えよう」
「…くっそう」
床に地図を広げ、見だすホランドとハップ。
一人、ソファに座り、TV画面を見ていたストナーが呟く。
「今、俺達に出来る事、かぁ…」
■タイトル:第38話 デイト・オブ・バース Date Of Birth
■AパートStart
○月光号内格納庫。
「良くあるの?今みたいな事」
「まあ、無い事も無いですけど」
「ふーん」
「『ふーん』って、それだけですか?」
「他(ほか)に何が聞きたいの?」
「だって、俺とエウレカがグレート・ウォールを突破する訳で」
「俺とエウレカねぇ」
「なんかアドバイスっていうかそういう…」
「君、何がしたいの?」
「え?」
「彼女とどうなりたいの?」
○月光号内コンビニ。
「ふーっ(溜息)」
雑誌『●初エッチから、スポーツ、マナーetc、オールジャンルで綴る「はじめての挑戦」大特集! PontePress No451 ボクらが知りたい女の子のココロとカラダ』
雑誌内記事
緊急指令!
モテバイブルを解読せよ!!キス 大図解!
(右ページ)
キス市場調査結果 キス元年を宣言するっ!
グラフ
「女の子DATA」
Q:キスの前にすることは?
・歯磨き40%
・レモンを食べる32%
・よく寝る28%
Q:キスの時、目はつぶる?
・つぶる42%
・つぶらない26%
・半目31%
(下)
「キスへの上手なアプローチ・テク」
・ガバッ 強引にブチュ!:注意!>犯罪になっちゃうかも!
・ガタン アクシデントでブチュ!:注意!>ケガするかも!
・ギュイーン! 念力でブチュ!:注意!>修行が必要かも!
(左ページ)
これであのコもキミにムチュウ(笑)
みんな、あまりにもキスを軽く考えすぎてはいないか? 女の子攻略の第一歩、それは間違いなくキスだ!キスさえクリアできれば、その先の道のりなんて、チョー 楽チン!(かも)
今こそ、キスの重要性を見直す時なのだ! ポンテプレス編集部は今ここに、キス元年を宣言するっ!
(写真の下には)憧れのモーニングコーヒーを2人で…
ミュージシャン・タレント・モデルetc.の丸秘テクを大公開!
NO LOVE,NO SEX
(広告に、薄毛からの生還 発毛感動!発動篇! 20代・30代がチャンス!…とか載ってたり)
「うんうん。」
「何やってんの?」
「っ!」
「…何でもありませんよっ!」
「怪しい。チョー怪しい」
「にょあーっ」
「違う、違うんです!誤解ですからーっ!」
飛び出すレントン、廊下でギジェットと会い、方向転換して逃げていく。
「ひやー」と驚いたギジェット
訳わからずコンビニに入ってきて聞くギジェット。
「どうしたんですか?」
雑誌を振って見せるヒルダ。
「ほれほれ」
○月光号内談話室。
「今の俺に出来る事は何か。LFOも、船も操れない俺に出来る事…。わかりきっている。真実を伝える事以外に無い。だが現状、この目の前に流れる大メディアが伝える情報こそが真実として大衆の心に浸透している。そこへカウンターを打ち込む事は可能だ。しかしそれは所詮カウンターに過ぎない。しかもデューイは、賢人会議という旧来の体制に対しすでにカウンターを放った。…時機を逸した。これからは今までと違う戦い方が必要だ。メインやカウンターを越えた、揺ぎ様の無い真実が。(一気にタバコを吸うストナー)…ん。」
ストナー、タバコの火が根元まできてるのに気付き、消す。
「おっ!」
ふと横を見てそこにいるエウレカに気付き驚くストナー。
「どうした、エウレカ」
「アドロック…」
『我々は今、選択の時に来ているのかもしれません。かつての英雄、アドロック・サーストンが我々に示してくれた勇気に習い、デューイ大佐と共に立ち上がり、コーラリアンと戦うか否か。その選択の時に』
○
「どう思う?」ヒルダ
「どう思うって、ねえ?」ギジェット、ムーンドギーに振る。
「いやー、レントンにはホンとゴメン、ってな感じなんだけどさあ。どうしたもんかわかんなくって」ヒルダ
「んー」ギジェット
「ほらぁ、グレート・ウォール突破しようって時じゃない。2人に何かあってもさ」ヒルダ
「ほっといてやればあ?」ムーンドギー
「同感だねえ。レントンだって普通の男の子なんだからさあ、逆にそういう事を考えないほうがおかしいって」マシュー
「やっぱ大事なのはエウレカの気持ちなんじゃないですかね」
「勿論、それが大前提よ」
「あのさ、ここだけの話として聞いてほしいんだけど」ムーンドギー
「何?」ギジェット
「ああ、いや、やっぱやめとく」ムーンドギー
「ちょーっと、そこまで言ったら言ってよ。気になるじゃない」ヒルダ
「ああ、まあ。それじゃあ」ムーンドギー
まじめな顔のムーンドギー。
「あの2人さあ、できんの?」ムーンドギー
「…」
「…」
「…」
テーブルを両手でバンっと叩いて、
「もお最低~ぇっ!」
と赤面しながら叫ぶギジェット。
「もお、出て行きなさいよあんたっ!」
ヒルダもムーンドギーを指差してすごい剣幕で言う。
「ちょっと待て、ちょっと待て。これはレントンにとっちゃあ重要な事なんだよぉ?」
弁護に入るマシュー。それに余計に怒りを増すヒルダ。
「もおいいよ。あんたらに相談したあたしが馬鹿だった。いこ、ギジェット」
「んんーっ」
渋い表情のヒルダとギジェット出て行く。
「んん」
肩をすくめる残った男性陣。
そこにかぶるストナーの声。
「家族か」
○
「なるほど、難しい問題だな」
「難しいかな?」
「正解が無いからな。それに俺は、レントン同様親父の顔もろくに覚えちゃいない。所謂、戦災孤児ってやつだ」
「戦災孤児…」
「そっ。だからレントンがむきになる気持ちもわかるし、逆に何をレントンが怒っているのかわからないというエウレカの気持ちもわかる」
「…、あっ」
正面を向いたエウレカ、急に目を見開き、顔を伏せる。
「ん?」
それに気付くストナー。
その原因はTV画面のコーラリアンと軍との戦闘シーン。
「あたし、本当にレントンの傍にいていいのかな?」
「ん?」
「本当にこの船に居続けていいのかな?」
「…っ」
SE:プシュー(扉が開く音)
「エウレカっ?」ヒルダ
「どうしたのエウレカ?大丈夫?」ギジェット
「ちょっと、何があったのよ?」ヒルダ
「あ、レントンとちょっと意思の疎通が上手く測れなかったんだよ」ストナー
「意思の、…疎通が?」ヒルダ
「測れなかった…?」ギジェット
「嫌なら嫌って断って全然いいんだからね?」ヒルダ
「え?」エウレカ
「しつこい様だったら殴っちゃっていいからね」ギジェット
「何の話をしてるの?」エウレカ
「とにかく、私の部屋にいこ。ね?」ギジェット
「ギジェット…?」エウレカ
「いいからいいから。こういう事は女同士で話した方がいいの」
「なんなんだ、あいつら」
○月光号内レントン自室。
『エウレカとどうなりたいかなんて、考えた事無かった。…そう言えば、父さんと母さんはどうだったんだろう? デートして、結婚して、そういうことが無ければ俺は生まれなかった。…そっか、生まれなかった』
入ってくる人影。
マシューとムーン・ドギー。
「どうしたんですか、2人とも…」
手に持つPontePressを見せるマシュー
「ええーっ!」
あわてるレントン。
「にゅーぁ、あのぉ、そのぉ…」
「安心しろ」
「えっ?」
「俺達は味方だ」
「…?」
「にっ!」
にかっと笑い、右手の親指を立てるマシューとムーン・ドギー。
○月光号内作戦室。
「これが、ノルブが教えてくれたヴォダラ宮への最短距離よ」タルホ
「問題はやはり途中の燃料補給か」ケンゴウ
「取り急ぎ当たりは付けてあるが、気になるのは周辺地域の軍の動きだな」ハップ
「今回の混乱に乗じて、奴が首都を制圧するのは時間の問題だ」ホランド
「しかし、軍内部でもクーデターに賛成する派閥ばかりではあるまい?」ケンゴウ
「反対する奴はとっとと消しにかかる。今回のクーデターを見ても奴のやり方は明らかだ」ホランド
「頭のすげ替えが末端まで行き届くのに、いいとこ2週間ってとこかしらね」タルホ
「その前にはなんとか着いていたいな」ハップ
SE:ぴるるる…
『タルホっ。時間ができたら医務室に来てね』
「了解。すぐ行くわ」
『ホランドもよ』
「何で俺まで」
『お父さんでしょ?』
情けない顔のホランド。
「ひひひひひ」ケンゴウ
○月光号内廊下。
颯爽と歩くタルホ。その後ろを生ける屍のごとく歩いているホランド。
「ホランドーっ!」
廊下を走ってくるエウレカ。
「どうした、エウレカ?」
「ホランドはお父さんだったの?」
「いや、お父さんになっちゃったんだよ…」
「どうやって?」エウレカ
「どうやってって、…どうやって?」ホランド
タルホに振って、笑顔のタルホから肘鉄を食らうホランド。
「えへっ」タルホ
「お父さんってやっぱり必要なの?」
「お父さんって大事なんでしょ?だから…」
「ん…、なってみねえとわかんねえよ…」
「だからレントン、あんなに迫ってきたのかな?」
「何?」ホランド
「!」タルホ
「本当はレントン、お父さんになりたいのかな?」
「…」
「…」
「…」
○月光号内廊下。
「レントンっ、どこだぁっ!
叫びながら走っていくホランド。
『どんな波でも、最初は些細なところから起こる』ストナー
○
「あぢっ」マシュー
「あのぉ、兄さん達。いったい何をなさってるんで?」
「俺達に任しとけ」
「んだ」
その時部屋に入ってくるホランド。
振り向いたレントンの首筋を掴み持ち上げる。
「てめえ、エウレカに何をしたぁっ!」
…首が絞まって死にそうな表情のレントン。
「う、うう…」
○月光号内談話室。
『それらが集まる事でやがて世界を覆す大波となる事もある。…っか』
■AパートEnd
■またしても。
台詞先行版です。ごめんなさい。…そのくせ、雑誌の細かい部分を拾って書いてみたりって、本末転倒ですね。明日に、Bパートの台詞起こしをUPさせる予定です(で、状況説明はその後かな?)。
■以前の台詞起こし。
を見て思った事ですが、最初は状況説明がとーっても少なかったのですね。あれだったら、早くに出来た訳だ。しかし、個人的には今の方が(まだ)気に入ってる形式なので、台詞先行になろうとも、この形を通したいと考えてます。…どうでしょうか?(…率直な意見求む^^;)
■第38話 デイト・オブ・バースStart
○月光号内格納庫。
(前回からのシーン)
ニルヴァーシュの横で相変わらず寄り添っているレントンとエウレカ。
レントンがエウレカに聞いてる。
「グレイトウォールの先に何があるの?」
そんな問いかけに答えるエウレカ。
「知らない。でもひとつだけ知っている言葉があるわ」
エウレカの方を向き、聞くレントン。
「何?」
にこっと笑って言うエウレカ。
「未来」
不思議そうな表情をするレントンにエウレカは言葉を続ける。
「グレイトウォールの先にはそれがあるの」
訳がわからないといった感じで視線をそらすレントン。
「アドロックが言ってたわ」
その言葉を聞いた途端目を見開き、エウレカを見つめるレントン。
「父さんがっ?」
驚いて問いただす。
「うん」
さっきと同じく笑みを浮かべたまま頷くエウレカ。
そんなエウレカとは対照的なレントン。
「(驚きの表情)…っ!(エウレカに顔を近づけたであろうアップ) 父さんの事、知ってんの?」
「あっ…」
そんなレントンに戸惑うエウレカ。
レントンは目を見開いてエウレカをじっと見つめている。エウレカはきょとんとした表情で
「どうしたの?」
と聞く。
そんなエウレカの手をとりながらレントン迫る。
「知ってたんなら言ってよ」
「何を?」
レントンがどうして興奮気味に話すのか理解不能のエウレカが言える事はこれくらい。「父さんの事をだよ!」
「だってレントンがそんなに聞きたかったなんて私…あぁっ」
エウレカの両肩を掴み、いい寄るレントン。
「家族だよ?誰だって知りたいに決まってるじゃないか!」
「そんなのわかんないよっ」
「何でわかんないんだよ。普通の人間だったら当たり前じゃないかっ!」
拗ねた表情のエウレカ、
「あたし、人間じゃ無いもの…」
「…っ!」
その事実に思い当たり、掴んだ手を緩めるレントン。
そのレントンの手を振り払って走り去るエウレカ。レントンは座り込んで、それを見送るしか出来ない。
その時聞こえる、派手な(わざとらしい)くしゃみ。
「ぶぁっくしょんっっ!」
そのくしゃみの主を探すレントン。
「んんあぁ…」
そこにいたのは、ダンボールハウスに(体の3分の2だけ)入ったノルブ師。
○月光号内談話室。
『再び、音信不通になったキャピトル・ヒル関連のニュースをお伝えします。移民史上最大の危機に曝された首都キャピトル・ヒルでは、コーラリアンと、ノバク・デューイ大佐率いる塔州連邦軍による激しい戦闘が…』
「コーラリアンを首都に出現させておいての救世主気取り。すべて奴の思惑通りか」
紙コップを握りつぶすホランド。
「ホランド、気持ちはわかるが、今俺達に出来る事、やるべき事を考えよう」
「…くっそう」
床に地図を広げ、見だすホランドとハップ。
一人、ソファに座り、TV画面を見ていたストナーが呟く。
「今、俺達に出来る事、かぁ…」
■タイトル:第38話 デイト・オブ・バース Date Of Birth
■AパートStart
○月光号内格納庫。
「良くあるの?今みたいな事」
「まあ、無い事も無いですけど」
「ふーん」
「『ふーん』って、それだけですか?」
「他(ほか)に何が聞きたいの?」
「だって、俺とエウレカがグレート・ウォールを突破する訳で」
「俺とエウレカねぇ」
「なんかアドバイスっていうかそういう…」
「君、何がしたいの?」
「え?」
「彼女とどうなりたいの?」
○月光号内コンビニ。
「ふーっ(溜息)」
雑誌『●初エッチから、スポーツ、マナーetc、オールジャンルで綴る「はじめての挑戦」大特集! PontePress No451 ボクらが知りたい女の子のココロとカラダ』
雑誌内記事
緊急指令!
モテバイブルを解読せよ!!キス 大図解!
(右ページ)
キス市場調査結果 キス元年を宣言するっ!
グラフ
「女の子DATA」
Q:キスの前にすることは?
・歯磨き40%
・レモンを食べる32%
・よく寝る28%
Q:キスの時、目はつぶる?
・つぶる42%
・つぶらない26%
・半目31%
(下)
「キスへの上手なアプローチ・テク」
・ガバッ 強引にブチュ!:注意!>犯罪になっちゃうかも!
・ガタン アクシデントでブチュ!:注意!>ケガするかも!
・ギュイーン! 念力でブチュ!:注意!>修行が必要かも!
(左ページ)
これであのコもキミにムチュウ(笑)
みんな、あまりにもキスを軽く考えすぎてはいないか? 女の子攻略の第一歩、それは間違いなくキスだ!キスさえクリアできれば、その先の道のりなんて、チョー 楽チン!(かも)
今こそ、キスの重要性を見直す時なのだ! ポンテプレス編集部は今ここに、キス元年を宣言するっ!
(写真の下には)憧れのモーニングコーヒーを2人で…
ミュージシャン・タレント・モデルetc.の丸秘テクを大公開!
NO LOVE,NO SEX
(広告に、薄毛からの生還 発毛感動!発動篇! 20代・30代がチャンス!…とか載ってたり)
「うんうん。」
「何やってんの?」
「っ!」
「…何でもありませんよっ!」
「怪しい。チョー怪しい」
「にょあーっ」
「違う、違うんです!誤解ですからーっ!」
飛び出すレントン、廊下でギジェットと会い、方向転換して逃げていく。
「ひやー」と驚いたギジェット
訳わからずコンビニに入ってきて聞くギジェット。
「どうしたんですか?」
雑誌を振って見せるヒルダ。
「ほれほれ」
○月光号内談話室。
「今の俺に出来る事は何か。LFOも、船も操れない俺に出来る事…。わかりきっている。真実を伝える事以外に無い。だが現状、この目の前に流れる大メディアが伝える情報こそが真実として大衆の心に浸透している。そこへカウンターを打ち込む事は可能だ。しかしそれは所詮カウンターに過ぎない。しかもデューイは、賢人会議という旧来の体制に対しすでにカウンターを放った。…時機を逸した。これからは今までと違う戦い方が必要だ。メインやカウンターを越えた、揺ぎ様の無い真実が。(一気にタバコを吸うストナー)…ん。」
ストナー、タバコの火が根元まできてるのに気付き、消す。
「おっ!」
ふと横を見てそこにいるエウレカに気付き驚くストナー。
「どうした、エウレカ」
「アドロック…」
『我々は今、選択の時に来ているのかもしれません。かつての英雄、アドロック・サーストンが我々に示してくれた勇気に習い、デューイ大佐と共に立ち上がり、コーラリアンと戦うか否か。その選択の時に』
○
「どう思う?」ヒルダ
「どう思うって、ねえ?」ギジェット、ムーンドギーに振る。
「いやー、レントンにはホンとゴメン、ってな感じなんだけどさあ。どうしたもんかわかんなくって」ヒルダ
「んー」ギジェット
「ほらぁ、グレート・ウォール突破しようって時じゃない。2人に何かあってもさ」ヒルダ
「ほっといてやればあ?」ムーンドギー
「同感だねえ。レントンだって普通の男の子なんだからさあ、逆にそういう事を考えないほうがおかしいって」マシュー
「やっぱ大事なのはエウレカの気持ちなんじゃないですかね」
「勿論、それが大前提よ」
「あのさ、ここだけの話として聞いてほしいんだけど」ムーンドギー
「何?」ギジェット
「ああ、いや、やっぱやめとく」ムーンドギー
「ちょーっと、そこまで言ったら言ってよ。気になるじゃない」ヒルダ
「ああ、まあ。それじゃあ」ムーンドギー
まじめな顔のムーンドギー。
「あの2人さあ、できんの?」ムーンドギー
「…」
「…」
「…」
テーブルを両手でバンっと叩いて、
「もお最低~ぇっ!」
と赤面しながら叫ぶギジェット。
「もお、出て行きなさいよあんたっ!」
ヒルダもムーンドギーを指差してすごい剣幕で言う。
「ちょっと待て、ちょっと待て。これはレントンにとっちゃあ重要な事なんだよぉ?」
弁護に入るマシュー。それに余計に怒りを増すヒルダ。
「もおいいよ。あんたらに相談したあたしが馬鹿だった。いこ、ギジェット」
「んんーっ」
渋い表情のヒルダとギジェット出て行く。
「んん」
肩をすくめる残った男性陣。
そこにかぶるストナーの声。
「家族か」
○
「なるほど、難しい問題だな」
「難しいかな?」
「正解が無いからな。それに俺は、レントン同様親父の顔もろくに覚えちゃいない。所謂、戦災孤児ってやつだ」
「戦災孤児…」
「そっ。だからレントンがむきになる気持ちもわかるし、逆に何をレントンが怒っているのかわからないというエウレカの気持ちもわかる」
「…、あっ」
正面を向いたエウレカ、急に目を見開き、顔を伏せる。
「ん?」
それに気付くストナー。
その原因はTV画面のコーラリアンと軍との戦闘シーン。
「あたし、本当にレントンの傍にいていいのかな?」
「ん?」
「本当にこの船に居続けていいのかな?」
「…っ」
SE:プシュー(扉が開く音)
「エウレカっ?」ヒルダ
「どうしたのエウレカ?大丈夫?」ギジェット
「ちょっと、何があったのよ?」ヒルダ
「あ、レントンとちょっと意思の疎通が上手く測れなかったんだよ」ストナー
「意思の、…疎通が?」ヒルダ
「測れなかった…?」ギジェット
「嫌なら嫌って断って全然いいんだからね?」ヒルダ
「え?」エウレカ
「しつこい様だったら殴っちゃっていいからね」ギジェット
「何の話をしてるの?」エウレカ
「とにかく、私の部屋にいこ。ね?」ギジェット
「ギジェット…?」エウレカ
「いいからいいから。こういう事は女同士で話した方がいいの」
「なんなんだ、あいつら」
○月光号内レントン自室。
『エウレカとどうなりたいかなんて、考えた事無かった。…そう言えば、父さんと母さんはどうだったんだろう? デートして、結婚して、そういうことが無ければ俺は生まれなかった。…そっか、生まれなかった』
入ってくる人影。
マシューとムーン・ドギー。
「どうしたんですか、2人とも…」
手に持つPontePressを見せるマシュー
「ええーっ!」
あわてるレントン。
「にゅーぁ、あのぉ、そのぉ…」
「安心しろ」
「えっ?」
「俺達は味方だ」
「…?」
「にっ!」
にかっと笑い、右手の親指を立てるマシューとムーン・ドギー。
○月光号内作戦室。
「これが、ノルブが教えてくれたヴォダラ宮への最短距離よ」タルホ
「問題はやはり途中の燃料補給か」ケンゴウ
「取り急ぎ当たりは付けてあるが、気になるのは周辺地域の軍の動きだな」ハップ
「今回の混乱に乗じて、奴が首都を制圧するのは時間の問題だ」ホランド
「しかし、軍内部でもクーデターに賛成する派閥ばかりではあるまい?」ケンゴウ
「反対する奴はとっとと消しにかかる。今回のクーデターを見ても奴のやり方は明らかだ」ホランド
「頭のすげ替えが末端まで行き届くのに、いいとこ2週間ってとこかしらね」タルホ
「その前にはなんとか着いていたいな」ハップ
SE:ぴるるる…
『タルホっ。時間ができたら医務室に来てね』
「了解。すぐ行くわ」
『ホランドもよ』
「何で俺まで」
『お父さんでしょ?』
情けない顔のホランド。
「ひひひひひ」ケンゴウ
○月光号内廊下。
颯爽と歩くタルホ。その後ろを生ける屍のごとく歩いているホランド。
「ホランドーっ!」
廊下を走ってくるエウレカ。
「どうした、エウレカ?」
「ホランドはお父さんだったの?」
「いや、お父さんになっちゃったんだよ…」
「どうやって?」エウレカ
「どうやってって、…どうやって?」ホランド
タルホに振って、笑顔のタルホから肘鉄を食らうホランド。
「えへっ」タルホ
「お父さんってやっぱり必要なの?」
「お父さんって大事なんでしょ?だから…」
「ん…、なってみねえとわかんねえよ…」
「だからレントン、あんなに迫ってきたのかな?」
「何?」ホランド
「!」タルホ
「本当はレントン、お父さんになりたいのかな?」
「…」
「…」
「…」
○月光号内廊下。
「レントンっ、どこだぁっ!
叫びながら走っていくホランド。
『どんな波でも、最初は些細なところから起こる』ストナー
○
「あぢっ」マシュー
「あのぉ、兄さん達。いったい何をなさってるんで?」
「俺達に任しとけ」
「んだ」
その時部屋に入ってくるホランド。
振り向いたレントンの首筋を掴み持ち上げる。
「てめえ、エウレカに何をしたぁっ!」
…首が絞まって死にそうな表情のレントン。
「う、うう…」
○月光号内談話室。
『それらが集まる事でやがて世界を覆す大波となる事もある。…っか』
■AパートEnd
by hk-club
| 2006-01-18 01:05
| エウレカセブン【台詞起こし】