2005年 12月 13日
第34話 インナー・フライト (台詞起こし:Aパート) |
■前書き
今回は3時間で、Aパートを作成できました。徐々に所要時間が減ってきている気がします。ただそれに伴って間違いが増えたら本末転倒なのですが…(もしも多くなってたらごめんなさい、と先に謝っておきます>yasuさん)。しかし、賢人とノルブ師の台詞がこれまた聞き取り難くて…(涙。
噂の新春Dr.ベアとノルブ師言いたい放題対談が今から不安です。
さて、今回で3話目となりました台詞起こし。これで終わるとやはり「三日坊主」と言われるのでしょうか?…そんなどきどきわくわくな気持ちで作成した34話Aパート、ごゆるりとお楽しみください(出来れば34話を見ながらメモ片手に、ね<ってコラコラ)。
※12/14修正版(yasuさん、大感謝です)
■第34話 インナー・フライト Start
三賢人の間。
中央のモニタ?にはノルブの写真が表示されている。
ブラヤの声が響く。
「生きておったかノルブ。抗体コーラリアンの出現、今まさに大地が目覚めようとしているので、奴らも慌てているのだろう」
興奮気味のクゼミ、声を荒げて言う。
「デューイの愚行が災いの元なのだ」
頷くブラヤ。クゼミを見つめて話す。
「うーむ、野放しにしすぎたようだな。ここがあやつの引き時ではないか?」
それを無表情で聞いているだけのコーダ(アップ)。
モニタに表示されているノルブの横顔写真。
口元を歪ませニヤリと笑みを浮かべるコーダ(アップ)。
軌道エレベータ。画面はその根元の首都へ。
三賢人の大広間。扉が開き、白服の軍人2人に連行されて入ってくるノルブ師。手には手錠が架けられている。
「あん?」
そこには、上座の三賢人の椅子に腰掛けたデューイがいる。それを見たノルブ師は小馬鹿にするような声をだす。
「おやおや、いつの間にお前が賢人になった」
「何をするにも彼らは支度が遅くてね。…外してやれ」
優位に立っているからか、口元に笑みを浮かべながら答えるデューイは、それを軽く流して部下に命令を出す。
「ハッ」
それに従いノルブ師の手錠を外す。
部屋全体の図。
「老いては子に従えか。しかし随分不遜な子だな」
「ふ、時を逸した者は退くのが運命でしょう。」
拘束されても尚、言いたい放題のノルブ師を鼻で笑い、目を伏せながら話すデューイ。
「…ノルブ」
ノルブはじっと、デューイを見つめている。その瞳はエウレカと同じ色…。
■タイトル:第34話 インナー・フライト Inner Flight
■AパートStart
青空を飛ぶ月光号。
談話室。メンバが集まっているところで、ハップが報告をしている。
「裏は取った。間違いない。ノルブは首都で捕まった」
それを聞き、呟くストナー。
「1人で乗り込むとは、いい度胸してるよ」
ホランドが言う。
「急がねぇとじいさんが死ぬ」
しかしタルホは、ぽそりと
「街も壊滅するわ」
と話すと、それを受けてハップも言う。
「下手したら星がな」
あまりもの突拍子の無い話の展開にマシューが素っ頓狂な声をあげる。
「えーっ、星がぁ?何で?」
それににっこりと答えるタルホ。
「ノルブは伝説の怪力坊主なの」
それまで黙って聞いていたレントンが隣に座っているマシューに思わずこそっと耳打ちする。
「…なんか、どっきりみたいな話ですね」
「んな訳無いだろ」
それを聞きつけたハップがシリアスな顔で言う。
「今回は大真面目だ」
実際のところ、マシューもレントンと同じように思っていたらしく、額に汗を浮かべながら聞く。
「マジかよ。どんなじいさんな訳?」
にやりと笑みを浮かべてホランドが答える。
「会えばわかる」
腕を組み、話し出すケンゴウ。
「ともかく急がねばな。レイラインに乗っていたら数日かかる」
ずっと腕組みをして壁にもたれていたタルホが、ケンゴウの言葉に頷き、言う。
「そうね。(身を起こし、腕を腰に当て)やるわよ、弾道飛行」
結論が出たところで、ホランドが皆に命令を出す。
「よしっ、(立ち上がって)全員準備にかかれ」
全員が一斉に
「了解」
と、立ち上がり各々の持ち場へと移動していく。
レントンとエウレカも同様に立ち上がり、
「じゃあ俺は売店の荷物を片付けます」
と二人で行こうとするも、
「それはドギーに任せておけ」
と、ホランドに止められる。
「え?」
一方、突然言われたドギーは驚きの声を上げる。
ホランドはそれを気にも留めず、レントン達に話す。
「お前達には話しておきたい事がある」
「は、はい。(ドギーの方に顔を向け)じゃあ兄さん、後で」
これまたドギーの様子がおかしいのに気付かず、レントンは言ってそこから立ち去っていく。
そして、残されたドギーとそれを見つめるギジェット。二人だけが部屋に取り残されている。
物憂げな表情のドギーアップ。
月光号内売店ボンマルシェ
キャッキャと子供たちの声が聞こえる。
物が詰まった箱に伸びるギジェットの手。そこに
「さわんな」
というドギーの刺々しい声。
「何いらついての?」
しかめっ面で片付けるドギーに聞くギジェット。それを無視するドギー。
「これ美味しそう」「飲んじゃおうか」「飲んじゃお」という子供達の声に、
「お前ら、無銭飲食すんな」
と怒鳴るドギー。
「ぶーっ」
と唸る子供達。
それを観たギジェット、ドギーをたしなめる。
「怒鳴る事ないじゃん。こないだから変だよ」
「へんだへんだー」と囃し立てる子供達。見つめるギジェット。それでも1人黙々と箱詰め作業をするドギー。
「うるせえ。おめえはブリッジ行ってろ。俺はこんな事しかやる事がねえんだから」
「こんな事って…。(悲しそうに俯き)ねえ、仕事するんなら楽しんでやんなよ。(顔をドギーに向けて上げ無理に笑顔を浮かべて)それにやる事ないなら、自分で探せばいいじゃん」
「いいじゃんっ!」と子供達。
帽子で目元が見えないドギー、卑屈な声。
「…おめえにはわかんねえよ」
これにはさすがのギジェットも切れて、立ち上がり腰に両腕を当て
「何よ、ドギーのばーか!…ふんっ」
と捨て台詞を残し去っていく。同様に子供達も、
「ばーか」
と後を追いかける様に出て行く。…1人残るドギー。
「あのう、」ここのシーンにレントンの声が被る。
月光号展望室。
並んで座るレントンとエウレカ。
「話ってなんですか?」
二人の向かいに座るホランド、話し出す。
「お前達の覚悟はわかった。だがグレイトウォールの先に行くのは簡単な事じゃない。実際その為に、ノルブに会わなきゃならねえんだ。」
「はい」
頷くレントン。
「俺は奴とデル・シエロで話しをした」
その言葉に驚くレントン。
「!っ…デル・シエロ…」
以前見たデル・シエロの光景が脳裏に蘇る。
一瞬目を伏せるエウレカ、でもすぐに顔を上げてホランドに言う。
「レントンには私から話すわ」
「いや、」
「!」「!」
とエウレカの言葉を遮るホランドに驚く二人。
話す覚悟を決めようとするように俯きながら淡々と話しだすホランド、
「これは俺の役目だ。お前達がどう行動すべきか、それを知る為にも聞いておいてもらいたい。(顔を二人の方に向け)…俺とエウレカとの出会いからな」
これからの話に対して、聞く姿勢を正すレントンとエウレカ。
広い無機質なイメージの部屋。
真ん中にベッドだけがある。
そのベッドの横に立つホランド。振り向くと部屋の隅に、毛布に包まった物体が。
ホランドは右斜め後ろに立っていたデューイに目配せをし、その方へと歩いてゆく。
するとそれは、毛布に包まった人だとわかる
その傍らまで行き、そこに跪き手を差し伸べるホランド。
それに気付き、上半身を起こすエウレカ。
その手を取る。
『俺がエウレカと出会ったのは、SOF(エスオーエフ)に所属していた時だった。』
エウレカを見つめるホランド。見つめ返すエウレカ。…二人の目には感情が感じられない。
軍演習地(草原)。
空をリフするニルヴァーシュ。手には巨大な銃器。
『世界最古のLFOを操ることの出来る、謎の少女。(それを見上げるホランド)それだけの認識しかなかったが、それだけで十分だった』
銃を構えるニルヴァーシュ。
そのコクピット内。無表情のエウレカ。標的に次々と命中させていく。
『たとえ謎でも、エウレカの高い戦闘能力はSOFにとって貴重なものだったからな』
赤い目を光らせるニルヴァーシュ。
草原に着地し、ホランドの前にくるエウレカ。
そんなエウレカに対し、頭を撫でるホランド。されているエウレカもしているホランドも無表情。
『それに感情を表に出すこと無く、エウレカはとても従順だった』
格納庫内。
出撃準備をし終わり、エウレカに目をやるホランド。
『そしてあの日がやってきた』
エウレカはニルヴァーシュに触れていた。そこから視線を外すホランド。
『あの日俺たちに与えられた任務は、デル・シエロでヴォダラクの抵抗勢力を壊滅させる事だった』
デル・シエロ。
無数のミサイルを発射する戦艦。一瞬のうちに炎に染まるデル・シエロ。
それらに対し機銃で対空砲火をするヴォダラク達。しかしそこに戦車型LFOがやってきて壊滅させる。あまりにも一方的過ぎる戦いが繰り広げられている。
街を歩いていくLFO3体。
コクピットのホランド、無線でエウレカに連絡を取る。
「エウレカ、そっちはどうだ?」
「もう誰もいない」
無感情な声で答えるエウレカに対し命令を下すホランド。
「よし、次の段階にシフト。散開して攻める。お前は寺院の裏手に回れ」
「了解」
人型モードからビーグルモードに変形し散開していくLOF。
ヴォダラクの死体が道を塞ぐのもお構いなしに轢きながら走っていく。
コクピット内、ホランド。
『そしてSOFにはもう一つの任務があった。(コクピットに貼ってあるノルブの写真)ヴォダラクの高僧ノルブの確保だ』
寺院前。
土嚢を積み上げて必死で抗戦するヴォダラク達。そこにビームを打ち込むホランド。前方の障害物を蹴散らす。
そして寺院まで一気に駆け抜け、突入しようとするホランドのLFOの前に、突如飛び出してくる人物が。
その姿を見て表情を変えるホランド。
彼は、LFOに手のひらを翳す。するとその手の平がトラパー色に染まる。
それに付随してホランドの乗っているLFOの魂魄ドライブの光が消える。
制御が出来なくなり、砂煙を立てスピンしていくホランドのLFO。
スピンし逸れていったLFOに顔を向ける人物。…それはノルブ師。
「野郎っ、何しやがった!?」
怒りに我を忘れ、LFOを人型モードに変形させるホランド。
そのままノルブ師に向かっていく。
しかし謎の力により、片手一本で投げ飛ばされるホランドのLFO。
コクピットを開けて中から顔を出すホランド。砂埃に咳き込んでいる。そこに語りかけてくる声。
「その程度の力で俺を捕らえようなんて無理なんだよね」
そのすぐ傍に来ているノルブ師。
「俺たちが来るのを知ってて何故逃げない?」
そんなノルブ師に銃を向けるホランド。
「…ノルブっ!」
ホランドを見つめるノルブ師。
「ふ」
と口先で笑う。
■AパートEnd
■今回も当然あったりする言い訳(お約束)
電子テキスト化する時に、今回はShow Timeを使用しました。台詞を聞き取り、それから画面を観て状況を記入するという作業でした。
がそれでも、UP前の状況説明チェックで脳内補完(個人的判断)を入れてる可能性がありますので念の為。但し、台詞はそのままです(…ただ、その台詞が100%正しいとはいえません)。
上記の事を理解した上で、台詞や状況説明等の「ここってこうじゃない?」というの突っ込みをお待ちしてます。
■余談
三賢人の個別の名前がまだわかりません、私。なので、でか賢人・ちび賢人・女賢人と区別しています。ご了承ください(って、アゲハ隊の時も同じようなコト書いたような…)。あ、ご存知の方がいらっしゃればお教え下さいませ。
Bパートですが、2/3は台詞起こしは完了しています(状況説明はまだですが)。この調子で行くと、予定通り明日にUP出来るかと。
今回は3時間で、Aパートを作成できました。徐々に所要時間が減ってきている気がします。ただそれに伴って間違いが増えたら本末転倒なのですが…(もしも多くなってたらごめんなさい、と先に謝っておきます>yasuさん)。しかし、賢人とノルブ師の台詞がこれまた聞き取り難くて…(涙。
噂の新春Dr.ベアとノルブ師言いたい放題対談が今から不安です。
さて、今回で3話目となりました台詞起こし。これで終わるとやはり「三日坊主」と言われるのでしょうか?…そんなどきどきわくわくな気持ちで作成した34話Aパート、ごゆるりとお楽しみください(出来れば34話を見ながらメモ片手に、ね<ってコラコラ)。
※12/14修正版(yasuさん、大感謝です)
■第34話 インナー・フライト Start
三賢人の間。
中央のモニタ?にはノルブの写真が表示されている。
ブラヤの声が響く。
「生きておったかノルブ。抗体コーラリアンの出現、今まさに大地が目覚めようとしているので、奴らも慌てているのだろう」
興奮気味のクゼミ、声を荒げて言う。
「デューイの愚行が災いの元なのだ」
頷くブラヤ。クゼミを見つめて話す。
「うーむ、野放しにしすぎたようだな。ここがあやつの引き時ではないか?」
それを無表情で聞いているだけのコーダ(アップ)。
モニタに表示されているノルブの横顔写真。
口元を歪ませニヤリと笑みを浮かべるコーダ(アップ)。
軌道エレベータ。画面はその根元の首都へ。
三賢人の大広間。扉が開き、白服の軍人2人に連行されて入ってくるノルブ師。手には手錠が架けられている。
「あん?」
そこには、上座の三賢人の椅子に腰掛けたデューイがいる。それを見たノルブ師は小馬鹿にするような声をだす。
「おやおや、いつの間にお前が賢人になった」
「何をするにも彼らは支度が遅くてね。…外してやれ」
優位に立っているからか、口元に笑みを浮かべながら答えるデューイは、それを軽く流して部下に命令を出す。
「ハッ」
それに従いノルブ師の手錠を外す。
部屋全体の図。
「老いては子に従えか。しかし随分不遜な子だな」
「ふ、時を逸した者は退くのが運命でしょう。」
拘束されても尚、言いたい放題のノルブ師を鼻で笑い、目を伏せながら話すデューイ。
「…ノルブ」
ノルブはじっと、デューイを見つめている。その瞳はエウレカと同じ色…。
■タイトル:第34話 インナー・フライト Inner Flight
■AパートStart
青空を飛ぶ月光号。
談話室。メンバが集まっているところで、ハップが報告をしている。
「裏は取った。間違いない。ノルブは首都で捕まった」
それを聞き、呟くストナー。
「1人で乗り込むとは、いい度胸してるよ」
ホランドが言う。
「急がねぇとじいさんが死ぬ」
しかしタルホは、ぽそりと
「街も壊滅するわ」
と話すと、それを受けてハップも言う。
「下手したら星がな」
あまりもの突拍子の無い話の展開にマシューが素っ頓狂な声をあげる。
「えーっ、星がぁ?何で?」
それににっこりと答えるタルホ。
「ノルブは伝説の怪力坊主なの」
それまで黙って聞いていたレントンが隣に座っているマシューに思わずこそっと耳打ちする。
「…なんか、どっきりみたいな話ですね」
「んな訳無いだろ」
それを聞きつけたハップがシリアスな顔で言う。
「今回は大真面目だ」
実際のところ、マシューもレントンと同じように思っていたらしく、額に汗を浮かべながら聞く。
「マジかよ。どんなじいさんな訳?」
にやりと笑みを浮かべてホランドが答える。
「会えばわかる」
腕を組み、話し出すケンゴウ。
「ともかく急がねばな。レイラインに乗っていたら数日かかる」
ずっと腕組みをして壁にもたれていたタルホが、ケンゴウの言葉に頷き、言う。
「そうね。(身を起こし、腕を腰に当て)やるわよ、弾道飛行」
結論が出たところで、ホランドが皆に命令を出す。
「よしっ、(立ち上がって)全員準備にかかれ」
全員が一斉に
「了解」
と、立ち上がり各々の持ち場へと移動していく。
レントンとエウレカも同様に立ち上がり、
「じゃあ俺は売店の荷物を片付けます」
と二人で行こうとするも、
「それはドギーに任せておけ」
と、ホランドに止められる。
「え?」
一方、突然言われたドギーは驚きの声を上げる。
ホランドはそれを気にも留めず、レントン達に話す。
「お前達には話しておきたい事がある」
「は、はい。(ドギーの方に顔を向け)じゃあ兄さん、後で」
これまたドギーの様子がおかしいのに気付かず、レントンは言ってそこから立ち去っていく。
そして、残されたドギーとそれを見つめるギジェット。二人だけが部屋に取り残されている。
物憂げな表情のドギーアップ。
月光号内売店ボンマルシェ
キャッキャと子供たちの声が聞こえる。
物が詰まった箱に伸びるギジェットの手。そこに
「さわんな」
というドギーの刺々しい声。
「何いらついての?」
しかめっ面で片付けるドギーに聞くギジェット。それを無視するドギー。
「これ美味しそう」「飲んじゃおうか」「飲んじゃお」という子供達の声に、
「お前ら、無銭飲食すんな」
と怒鳴るドギー。
「ぶーっ」
と唸る子供達。
それを観たギジェット、ドギーをたしなめる。
「怒鳴る事ないじゃん。こないだから変だよ」
「へんだへんだー」と囃し立てる子供達。見つめるギジェット。それでも1人黙々と箱詰め作業をするドギー。
「うるせえ。おめえはブリッジ行ってろ。俺はこんな事しかやる事がねえんだから」
「こんな事って…。(悲しそうに俯き)ねえ、仕事するんなら楽しんでやんなよ。(顔をドギーに向けて上げ無理に笑顔を浮かべて)それにやる事ないなら、自分で探せばいいじゃん」
「いいじゃんっ!」と子供達。
帽子で目元が見えないドギー、卑屈な声。
「…おめえにはわかんねえよ」
これにはさすがのギジェットも切れて、立ち上がり腰に両腕を当て
「何よ、ドギーのばーか!…ふんっ」
と捨て台詞を残し去っていく。同様に子供達も、
「ばーか」
と後を追いかける様に出て行く。…1人残るドギー。
「あのう、」ここのシーンにレントンの声が被る。
月光号展望室。
並んで座るレントンとエウレカ。
「話ってなんですか?」
二人の向かいに座るホランド、話し出す。
「お前達の覚悟はわかった。だがグレイトウォールの先に行くのは簡単な事じゃない。実際その為に、ノルブに会わなきゃならねえんだ。」
「はい」
頷くレントン。
「俺は奴とデル・シエロで話しをした」
その言葉に驚くレントン。
「!っ…デル・シエロ…」
以前見たデル・シエロの光景が脳裏に蘇る。
一瞬目を伏せるエウレカ、でもすぐに顔を上げてホランドに言う。
「レントンには私から話すわ」
「いや、」
「!」「!」
とエウレカの言葉を遮るホランドに驚く二人。
話す覚悟を決めようとするように俯きながら淡々と話しだすホランド、
「これは俺の役目だ。お前達がどう行動すべきか、それを知る為にも聞いておいてもらいたい。(顔を二人の方に向け)…俺とエウレカとの出会いからな」
これからの話に対して、聞く姿勢を正すレントンとエウレカ。
広い無機質なイメージの部屋。
真ん中にベッドだけがある。
そのベッドの横に立つホランド。振り向くと部屋の隅に、毛布に包まった物体が。
ホランドは右斜め後ろに立っていたデューイに目配せをし、その方へと歩いてゆく。
するとそれは、毛布に包まった人だとわかる
その傍らまで行き、そこに跪き手を差し伸べるホランド。
それに気付き、上半身を起こすエウレカ。
その手を取る。
『俺がエウレカと出会ったのは、SOF(エスオーエフ)に所属していた時だった。』
エウレカを見つめるホランド。見つめ返すエウレカ。…二人の目には感情が感じられない。
軍演習地(草原)。
空をリフするニルヴァーシュ。手には巨大な銃器。
『世界最古のLFOを操ることの出来る、謎の少女。(それを見上げるホランド)それだけの認識しかなかったが、それだけで十分だった』
銃を構えるニルヴァーシュ。
そのコクピット内。無表情のエウレカ。標的に次々と命中させていく。
『たとえ謎でも、エウレカの高い戦闘能力はSOFにとって貴重なものだったからな』
赤い目を光らせるニルヴァーシュ。
草原に着地し、ホランドの前にくるエウレカ。
そんなエウレカに対し、頭を撫でるホランド。されているエウレカもしているホランドも無表情。
『それに感情を表に出すこと無く、エウレカはとても従順だった』
格納庫内。
出撃準備をし終わり、エウレカに目をやるホランド。
『そしてあの日がやってきた』
エウレカはニルヴァーシュに触れていた。そこから視線を外すホランド。
『あの日俺たちに与えられた任務は、デル・シエロでヴォダラクの抵抗勢力を壊滅させる事だった』
デル・シエロ。
無数のミサイルを発射する戦艦。一瞬のうちに炎に染まるデル・シエロ。
それらに対し機銃で対空砲火をするヴォダラク達。しかしそこに戦車型LFOがやってきて壊滅させる。あまりにも一方的過ぎる戦いが繰り広げられている。
街を歩いていくLFO3体。
コクピットのホランド、無線でエウレカに連絡を取る。
「エウレカ、そっちはどうだ?」
「もう誰もいない」
無感情な声で答えるエウレカに対し命令を下すホランド。
「よし、次の段階にシフト。散開して攻める。お前は寺院の裏手に回れ」
「了解」
人型モードからビーグルモードに変形し散開していくLOF。
ヴォダラクの死体が道を塞ぐのもお構いなしに轢きながら走っていく。
コクピット内、ホランド。
『そしてSOFにはもう一つの任務があった。(コクピットに貼ってあるノルブの写真)ヴォダラクの高僧ノルブの確保だ』
寺院前。
土嚢を積み上げて必死で抗戦するヴォダラク達。そこにビームを打ち込むホランド。前方の障害物を蹴散らす。
そして寺院まで一気に駆け抜け、突入しようとするホランドのLFOの前に、突如飛び出してくる人物が。
その姿を見て表情を変えるホランド。
彼は、LFOに手のひらを翳す。するとその手の平がトラパー色に染まる。
それに付随してホランドの乗っているLFOの魂魄ドライブの光が消える。
制御が出来なくなり、砂煙を立てスピンしていくホランドのLFO。
スピンし逸れていったLFOに顔を向ける人物。…それはノルブ師。
「野郎っ、何しやがった!?」
怒りに我を忘れ、LFOを人型モードに変形させるホランド。
そのままノルブ師に向かっていく。
しかし謎の力により、片手一本で投げ飛ばされるホランドのLFO。
コクピットを開けて中から顔を出すホランド。砂埃に咳き込んでいる。そこに語りかけてくる声。
「その程度の力で俺を捕らえようなんて無理なんだよね」
そのすぐ傍に来ているノルブ師。
「俺たちが来るのを知ってて何故逃げない?」
そんなノルブ師に銃を向けるホランド。
「…ノルブっ!」
ホランドを見つめるノルブ師。
「ふ」
と口先で笑う。
■AパートEnd
■今回も当然あったりする言い訳(お約束)
電子テキスト化する時に、今回はShow Timeを使用しました。台詞を聞き取り、それから画面を観て状況を記入するという作業でした。
がそれでも、UP前の状況説明チェックで脳内補完(個人的判断)を入れてる可能性がありますので念の為。但し、台詞はそのままです(…ただ、その台詞が100%正しいとはいえません)。
上記の事を理解した上で、台詞や状況説明等の「ここってこうじゃない?」というの突っ込みをお待ちしてます。
■余談
三賢人の個別の名前がまだわかりません、私。なので、でか賢人・ちび賢人・女賢人と区別しています。ご了承ください(って、アゲハ隊の時も同じようなコト書いたような…)。あ、ご存知の方がいらっしゃればお教え下さいませ。
Bパートですが、2/3は台詞起こしは完了しています(状況説明はまだですが)。この調子で行くと、予定通り明日にUP出来るかと。
by hk-club
| 2005-12-13 11:23
| エウレカセブン【台詞起こし】