2011年 09月 14日
9月11日『旅石猫』その4 |
おかの~放浪編
お昼も12時をまわり、お腹も空いてきました。小梅さんお勧めのお好み焼き屋おかのを目指して行く事にしたわたし達。でも道を知りません。
じゅう「まかしとき、そこの地元猫に聞いてきたるさかい」
ゆえ「本当に大丈夫?」
じゅう「同じ猫族や、意思疎通がでけへん訳ないやろ……
って、く、喰われるっ!」
ゆえ「ほら言ったこっちゃない」
じゅう「おかしいなあ、ちゃんと広島なまりで聞いたはずやねんけど。まあええ、野生の感で連れってったる」
ゆえ「はあ」
じゅう「こっちや、黙って着いてこい」
てくてくてく。
ゆえ「あのー、ここやまねこカフェだと思うよ」
じゅう「おかしいなあ?もっと向こうかなぁ?」
傷口が広がる前にツイッターで小梅さんに聞くと
「ロープウェイ乗り場から道路を渡って、商店街に入り、左側、尾道駅の逆……」
って、完全に逆でした。
じゅう「あれ?ひげレーダーはこっちを指してたんだがなあ」
ゆえ「はいはい、汗でにじんでるから狂ったんだよね」
じゅう「おー、いいこと言ってくれる、さすがは相方、ナイスフォローや」
そんなこんなで、おかのに辿り着いたのでした。
おかの編
普通に歩けば15分もかからない行程をその倍ほど時間をかけて着いたおかのに、おかあさんはいませんでした。
え、おかしいなあ?と数分悩んで、小梅さんから教えてもらっていた電話番号にコール。
「すぐ行きます」って、え?
駆けつけてくれたお母さんが言うにはさっきまでお客さんがいて、帰ったから家の用事をしに行ってた、ってなんてフリーダムっ!
ここで肉玉を注文。すると、聞いてはいましたが麺を一玉使った広島風お好み焼きはすごいボリュームがあります。
「大丈夫、食べれるよ」っておかあさんは言うけど大丈夫かな?と心配になります。
「油使ってないから、入る入る」
確かに。
ぺろりと美味しく平らげてしまいました。キャベツが甘くてソースをそんなにかけなくても美味しいんですよ。
で、おかののおかあさんの本領が発揮されるのは実のところ、ここからだったのですがここでは割愛します。そのよさは自分でおかのへ行って実感してください。
初めて行った私が店を出たのは2時間後でした、とだけ言っておきましょうか(笑)。
じゅう「それはゆえがあつかましいからやろー」
ゆえ「そういうじゅうかて、おかあさんとこの福石猫にでれでれしてたやないか」
じゅう「あんさんの食い意地の悪さには負けるわっ」
ゆえ「この三大欲の塊が何ゆーてんねん」
じゅう「はぁはぁ」
ゆえ「はぁはぁ」
じゅう「……やめとこ、お互いの傷が広がるだけや」
ゆえ「了解」
からさわ編
食後のデザートはここと決めていたのが、からさわのアイスもなか。テイクアウトして持ち食べるのに最適だし、なにより美味しいし。
じゅう「うーみーが、見たいわって、言、い、出、したのは、きーみーのーほーぉおさっ!」
ゆえ「ふ、古ー。大滝詠一の雨のウェンズデイ知ってるなんて、君いくつや?」
じゅう「名曲は何時の時代も名曲なんや」
ゆえ「ま、確かにそうやけど」
じゅう「でも今歌ったのは、海見てつい口に出てしもうただけやねんけど」
ゆえ「なんやそれっ」
ここには写っていないのですけど、人がたくさん(車も車道にたくさん<っていけませんね)いたのです。さすがは人気店。でも、混んでるのは喫茶コーナーで、テイクアウトは比較的すぐに購入できました。
そう、混んでるといえば店だけでなく埠頭のからさわベンチもです。ここで記念撮影する人が結構いらっしゃって、座るのに順番待ちをしなきゃいけませんでした。でも確かにそうしたくなるのもわかるお洒落なベンチ(に周りの情景)ですよね。
そんなこんなで、ようやく座ってアイスもなかを食べてると、いつの間にか夕方、16時40分です。
ゆえ「最後は17時に招き猫美術館だったよね」
じゅう「……うん」
ゆえ「じゅう、今日は色々あったけど楽しかったよ」
じゅう「……うん」
ゆえ「ずーっと君を持って歩かされた事も、猫に襲われかけた君を身体を張って助けた事も、途中君が道を間違えられて歩かされた事も今となってはいい思い出だし、」
じゅう「……うん?」
ゆえ「わたしは全然怒ってないし気にしてないからね」
じゅう「人がしんみりとしてたのに、ゆえって奴は最後までお笑いにするかぁ?」
ゆえ「……だって最後は笑って終わりたいやん。招き猫でお別れやねんで?」
じゅう「っ!」
そして、二人は招き猫美術館へと歩き出したのです。
<<続く(次回で終わりの筈)>>
お昼も12時をまわり、お腹も空いてきました。小梅さんお勧めのお好み焼き屋おかのを目指して行く事にしたわたし達。でも道を知りません。
じゅう「まかしとき、そこの地元猫に聞いてきたるさかい」
ゆえ「本当に大丈夫?」
じゅう「同じ猫族や、意思疎通がでけへん訳ないやろ……
って、く、喰われるっ!」
ゆえ「ほら言ったこっちゃない」
じゅう「おかしいなあ、ちゃんと広島なまりで聞いたはずやねんけど。まあええ、野生の感で連れってったる」
ゆえ「はあ」
じゅう「こっちや、黙って着いてこい」
てくてくてく。
ゆえ「あのー、ここやまねこカフェだと思うよ」
じゅう「おかしいなあ?もっと向こうかなぁ?」
傷口が広がる前にツイッターで小梅さんに聞くと
「ロープウェイ乗り場から道路を渡って、商店街に入り、左側、尾道駅の逆……」
って、完全に逆でした。
じゅう「あれ?ひげレーダーはこっちを指してたんだがなあ」
ゆえ「はいはい、汗でにじんでるから狂ったんだよね」
じゅう「おー、いいこと言ってくれる、さすがは相方、ナイスフォローや」
そんなこんなで、おかのに辿り着いたのでした。
おかの編
普通に歩けば15分もかからない行程をその倍ほど時間をかけて着いたおかのに、おかあさんはいませんでした。
え、おかしいなあ?と数分悩んで、小梅さんから教えてもらっていた電話番号にコール。
「すぐ行きます」って、え?
駆けつけてくれたお母さんが言うにはさっきまでお客さんがいて、帰ったから家の用事をしに行ってた、ってなんてフリーダムっ!
ここで肉玉を注文。すると、聞いてはいましたが麺を一玉使った広島風お好み焼きはすごいボリュームがあります。
「大丈夫、食べれるよ」っておかあさんは言うけど大丈夫かな?と心配になります。
「油使ってないから、入る入る」
確かに。
ぺろりと美味しく平らげてしまいました。キャベツが甘くてソースをそんなにかけなくても美味しいんですよ。
で、おかののおかあさんの本領が発揮されるのは実のところ、ここからだったのですがここでは割愛します。そのよさは自分でおかのへ行って実感してください。
初めて行った私が店を出たのは2時間後でした、とだけ言っておきましょうか(笑)。
じゅう「それはゆえがあつかましいからやろー」
ゆえ「そういうじゅうかて、おかあさんとこの福石猫にでれでれしてたやないか」
じゅう「あんさんの食い意地の悪さには負けるわっ」
ゆえ「この三大欲の塊が何ゆーてんねん」
じゅう「はぁはぁ」
ゆえ「はぁはぁ」
じゅう「……やめとこ、お互いの傷が広がるだけや」
ゆえ「了解」
からさわ編
食後のデザートはここと決めていたのが、からさわのアイスもなか。テイクアウトして持ち食べるのに最適だし、なにより美味しいし。
じゅう「うーみーが、見たいわって、言、い、出、したのは、きーみーのーほーぉおさっ!」
ゆえ「ふ、古ー。大滝詠一の雨のウェンズデイ知ってるなんて、君いくつや?」
じゅう「名曲は何時の時代も名曲なんや」
ゆえ「ま、確かにそうやけど」
じゅう「でも今歌ったのは、海見てつい口に出てしもうただけやねんけど」
ゆえ「なんやそれっ」
ここには写っていないのですけど、人がたくさん(車も車道にたくさん<っていけませんね)いたのです。さすがは人気店。でも、混んでるのは喫茶コーナーで、テイクアウトは比較的すぐに購入できました。
そう、混んでるといえば店だけでなく埠頭のからさわベンチもです。ここで記念撮影する人が結構いらっしゃって、座るのに順番待ちをしなきゃいけませんでした。でも確かにそうしたくなるのもわかるお洒落なベンチ(に周りの情景)ですよね。
そんなこんなで、ようやく座ってアイスもなかを食べてると、いつの間にか夕方、16時40分です。
ゆえ「最後は17時に招き猫美術館だったよね」
じゅう「……うん」
ゆえ「じゅう、今日は色々あったけど楽しかったよ」
じゅう「……うん」
ゆえ「ずーっと君を持って歩かされた事も、猫に襲われかけた君を身体を張って助けた事も、途中君が道を間違えられて歩かされた事も今となってはいい思い出だし、」
じゅう「……うん?」
ゆえ「わたしは全然怒ってないし気にしてないからね」
じゅう「人がしんみりとしてたのに、ゆえって奴は最後までお笑いにするかぁ?」
ゆえ「……だって最後は笑って終わりたいやん。招き猫でお別れやねんで?」
じゅう「っ!」
そして、二人は招き猫美術館へと歩き出したのです。
<<続く(次回で終わりの筈)>>
by hk-club
| 2011-09-14 11:45
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