2008年 12月 18日
『秒速5センチメートル』 |
新海誠さんのこの作品を、Blu-ray Disc版を購入した昨日ようやく観ました。というのも、『ほしのこえ』は好きだったのですがその次の『雲の向こう、約束の場所』が私的にいまひとつだったもので、DVD版の購入を躊躇っていたのです。
#誰だ、珍しいと思ったのは?(笑)
今回はそれが功を奏しました。BDで観るこの作品はため息が出るほどに綺麗で、話の雰囲気を余すところなく伝えてくれましたから。確かに新海さんが「この作品は高画質で観て欲しい」と望む訳です。凄い細かいところまで作りこまれているのですから。それが潰れることによって出す雰囲気というのもあるでしょうが、できるだけ観てほしいというのは作り手としたら当然の想いでしょうから、ね。いやあ、いいものを購入しましたよ。
……と言うのがBDで観た感想。
これ以降は作品の感想になります。
#ネタばれですので別ページに。
※超個人的感覚での(1回観ての)感想だから、おかしなところは多々あるだろうし、観直したらまたかわるかもしれませんけども、今時点の感想ですって事で。
#こっそり書き直していたらごめんなさい。先にあやまっておきますね。
3話構成になっていて全話に登場するのは遠野貴樹、2話ではかれの夢の中だけども篠原明里とこの二人だということからわかるように、彼らの話なのです(正確には遠野貴樹よりのですけど)。
第1話の「桜花抄」で描かれてるのは大人の都合に翻弄される小学校から中学校の二人でしょうか。
親の都合で中学1年生の終わりに東京から鹿児島へ転向することになった貴樹が、同じく親の都合で一足早く小学校卒業と同時に栃木へ転校していった明里のところへ一人で行く約束をした3月4日。その日は雪で列車は遅れにおくれてしまい待ち合わせの駅に約束の時間までに着くことが出来なくなってしまう。そして……。
この話を観終わって感じた気持ちは甘酸っぱさというよりも気恥ずかしさと自己嫌悪が多かった私はいい年をしたおじさんだったわけです。
第2話の「コスモナウト」では高校生(3年が主、回想等で中学生時代有)の遠野貴樹に好意を抱く澄田花苗視点で話が進みます。彼女の目に映る遠野貴樹は他の男の子とは違う面を持っているわけで、いやそれは恋する子の独特の思い込みだろうと突っ込みたくなるのを横に置いといて観ていくと、彼がどうやら誰かにメールをしている。ここであ、1話のあの子かな、と思ってわくわくすると最後でそのメールは送られないものという衝撃的な事実がわかり、唖然となるのです。おいおい、携帯を持つ前は文通して連絡を取り合っていたんじゃないのかよ、ってね。
こんな男と付き合わなくて正解だったよと澄田花苗が思うわけもなくこのエピソードは終わるのです。
ロケットの打ち上げられてくシーンが綺麗!……だけじゃ駄目ですか。
第3話の「秒速5センチメートル」は25歳になった遠野貴樹を中心に話が進むのですが、話というか断片的に色々な場面が入り、そこで大人になった篠原明里と、歳だけは取ったけども過去に縛られたままの遠野貴樹という対比を見せてくれる訳です。ここで、ハッピーエンドに持っていかないところがリアルな訳ですよね。
#それを観たいと思うかどうかは別問題ですけども。
新海さんがよく言っておられるようにこの作品も「せつない」ものです。でもね、そういう経験をしていない人がこの作品を観たときにどう思うのかはわかりませんが、少なくとも私は、観た後に胸が(年甲斐もなく)痛くなりまた恋愛したいなぁー、でもそれって高校生時代のそれだろうからもう無理だよなー、と考えそしてでもそういう経験を経て今があるからこその胸の痛みなんだろうしじゃあこれはこれで喜ぶべきことなんだろうな、と思い直したのでした。
#え、わかりにくい言い方ですか?……恥ずかしいやんこんなこと書くのは。だからこそのわざとです(笑)。
でもこれってアニメ映画というよりアニメで青春映画を作ったというのが正しいのでしょうね。じゃあ実写でいいやんと思った私でした。
#でもそうか、アニメの方が予算もかからないし自分の思ったとおりのロケーションに役者(演技)なんだ。じゃ、アニメで作る意味はあったんだ。
#誰だ、珍しいと思ったのは?(笑)
今回はそれが功を奏しました。BDで観るこの作品はため息が出るほどに綺麗で、話の雰囲気を余すところなく伝えてくれましたから。確かに新海さんが「この作品は高画質で観て欲しい」と望む訳です。凄い細かいところまで作りこまれているのですから。それが潰れることによって出す雰囲気というのもあるでしょうが、できるだけ観てほしいというのは作り手としたら当然の想いでしょうから、ね。いやあ、いいものを購入しましたよ。
……と言うのがBDで観た感想。
これ以降は作品の感想になります。
#ネタばれですので別ページに。
※超個人的感覚での(1回観ての)感想だから、おかしなところは多々あるだろうし、観直したらまたかわるかもしれませんけども、今時点の感想ですって事で。
#こっそり書き直していたらごめんなさい。先にあやまっておきますね。
3話構成になっていて全話に登場するのは遠野貴樹、2話ではかれの夢の中だけども篠原明里とこの二人だということからわかるように、彼らの話なのです(正確には遠野貴樹よりのですけど)。
第1話の「桜花抄」で描かれてるのは大人の都合に翻弄される小学校から中学校の二人でしょうか。
親の都合で中学1年生の終わりに東京から鹿児島へ転向することになった貴樹が、同じく親の都合で一足早く小学校卒業と同時に栃木へ転校していった明里のところへ一人で行く約束をした3月4日。その日は雪で列車は遅れにおくれてしまい待ち合わせの駅に約束の時間までに着くことが出来なくなってしまう。そして……。
この話を観終わって感じた気持ちは甘酸っぱさというよりも気恥ずかしさと自己嫌悪が多かった私はいい年をしたおじさんだったわけです。
第2話の「コスモナウト」では高校生(3年が主、回想等で中学生時代有)の遠野貴樹に好意を抱く澄田花苗視点で話が進みます。彼女の目に映る遠野貴樹は他の男の子とは違う面を持っているわけで、いやそれは恋する子の独特の思い込みだろうと突っ込みたくなるのを横に置いといて観ていくと、彼がどうやら誰かにメールをしている。ここであ、1話のあの子かな、と思ってわくわくすると最後でそのメールは送られないものという衝撃的な事実がわかり、唖然となるのです。おいおい、携帯を持つ前は文通して連絡を取り合っていたんじゃないのかよ、ってね。
こんな男と付き合わなくて正解だったよと澄田花苗が思うわけもなくこのエピソードは終わるのです。
ロケットの打ち上げられてくシーンが綺麗!……だけじゃ駄目ですか。
第3話の「秒速5センチメートル」は25歳になった遠野貴樹を中心に話が進むのですが、話というか断片的に色々な場面が入り、そこで大人になった篠原明里と、歳だけは取ったけども過去に縛られたままの遠野貴樹という対比を見せてくれる訳です。ここで、ハッピーエンドに持っていかないところがリアルな訳ですよね。
#それを観たいと思うかどうかは別問題ですけども。
新海さんがよく言っておられるようにこの作品も「せつない」ものです。でもね、そういう経験をしていない人がこの作品を観たときにどう思うのかはわかりませんが、少なくとも私は、観た後に胸が(年甲斐もなく)痛くなりまた恋愛したいなぁー、でもそれって高校生時代のそれだろうからもう無理だよなー、と考えそしてでもそういう経験を経て今があるからこその胸の痛みなんだろうしじゃあこれはこれで喜ぶべきことなんだろうな、と思い直したのでした。
#え、わかりにくい言い方ですか?……恥ずかしいやんこんなこと書くのは。だからこそのわざとです(笑)。
でもこれってアニメ映画というよりアニメで青春映画を作ったというのが正しいのでしょうね。じゃあ実写でいいやんと思った私でした。
#でもそうか、アニメの方が予算もかからないし自分の思ったとおりのロケーションに役者(演技)なんだ。じゃ、アニメで作る意味はあったんだ。
by hk-club
| 2008-12-18 12:09
| アニメ