2005年 12月 02日
第32話 スタート・イット・アップ (台詞起こし:Bパート) |
■前振り
さて、TVではspec2とTYPE ENDとの格好いい戦闘シーンが観れたBパートですが(え、それよりアネモネが可愛かったって?…それも同意)、当然台詞起こしではそれを実感する事は出来ませぬ。観れなかった人はWebで観るか、DVD発売まで待ちましょうね(あ、友人からビデオを借りるというのもあるか)。 お?文章でそれを感じさせなきゃ、ですか?…それが出来ればいいんですけどもねぇ、如何せん私の文章力じゃあ…えーんえーん。
あ、誤字があったらば、「台詞が違うよー」と同様に、突っ込みお願いします。
■CM代わりの雑文
別にAパートとBパートの間にCMがあるからでもないのですがちょっと違う話も。
昨日、昼休みに仕事場を抜け出して日本橋(恵美須町)に行き、買っちゃいました『らき☆すた 萌えドリル』、それもDXパック【限定版】の方を。…ニンテンドーDS持っていないのに、私って奴は。実は『らき☆すた』はコミックスは好きで1巻が出た時からチェックしているのです。人にも勧めたりして…。2巻が出た時には中折り見てぶっ飛びました口です。ゲームになるなんて、ってね(これはコミックスでしか読んでないから、私)。でもでも、言い訳すれば、予約もしていないから購入は無理だろうなぁ…と思って(でも)見に行ったんですよ。ソフマップは当然売り切れていて、「ああ、やっぱり」と思って、ふと恵美須町駅近くのゲーム屋を何気に覗いたらあったんです、ええ、ひとつだけ。気が付くと手に持ってレジに立ってました。…これで、ニンテンドーDS買っちゃったらどーしよう? …鶴亀鶴亀。
※で、画像貼る為にAmazonに行ったんですが、何この値段。もうプレミアついてるの?…恐るべし、萌え力。
■BパートStart
空、下から上へ画面はパンしていく。
アゲハ隊の子供の声。
「最終調整全青ランプ、02号オレンジ投下3秒前、2、1」
光の矢が3本落ちて行く。
エウレカ、「!」。
アネモネ、「!」。
えぐられたコーラル大地。
飛ぶ軍戦艦。
オペレータの声がブリッジに響く。
「0ゼロ 2号オレンジ、着弾より15、16、17秒経過」
TYPE ENDハンガー。
両腕をアゲハ隊の子供に押さえられたアネモネが叫ぶ。
「いやよ、頭痛いの!行きたくないんだって!何とかしてよドミニクっ!」
アゲハ隊の子供(インド)に注射を打たれるアネモネ。
「貴様らっ!」
そのドミニクも離れた場所で両腕をアゲハ隊の子供達に押さえつけられて身動きが取れない。
「参謀殿が少々手こずっておられる様でしたので」
アゲハ隊の子供(インド)がドミニクに近付いてくる。
「まもなくクテ級が発現する。直ちにコーラリアンの観測に向かわせろ。…デューイ大佐の命令だ」
「アネモネ…」
呟くドミニク。目付きが変わって、舌舐めずりをするアネモネ。
軍戦艦ブリッジ。
「コーラル反応急速上昇確認。クテ級現出しました」
004似のオペレータが報告する。
塔の上方に現れたクテ級。
月光号ブリッジ。
「よりによってコンタクトポイントに…。ギジェット、ボードは?」
「まだ確認出来ません」
険しい表情のホランド。
月光号ハンガー
spec2がビーグルタイプで居る。そこへエウレカがよろよろと歩いてゆく。その後を追ってレントンが駆けつける。
「エウレカ!」
「行かなきゃ、ニルバーシュ。何とかしなきゃ」
「エウレカっ!」
口調がきつくなるレントン。
「だって、私の仲間が…じっとなんてしてられない!」
「だったら、まずはボードを受け取らなきゃ」
レントン、エウレカの想いを受け止めて前向きに言う。
月光号ブリッジ。
「リーダ」
「ボードか?」
ウォズの呼びかけに即座に問うホランド。
「違う。10時の方向、軍の船」
「何?」
驚くホランド。
軍戦艦ブリッジ。
「月光号だと?」
こちらでも月光号の存在を知り騒然となっている。
「対象コリジョンコース。このままだと進路が交錯します」
報告する004似のオペレータ。
「交戦は避けて下さい。クテ級と抗体コーラリアンの観測が優先です。THE ENDのライダにも…」
指示を出すアゲハ隊の子供(金髪)の声を遮って聞こえてくるアネモネの声。
「ふーん、あの船がいるんだ」
スピーカを見上げるブリッジの人々。
THE ENDコクピット内、アネモネ。
「いらっしゃい、THE ENDのそっくりさん。(アネモネの顔アップ)いじめてあげるから」
THE END、艦より発進。リフって行く。
月光号ブリッジ。
「わあ、サリサオーネでニルヴァーシュと交戦したあのKLFです」
焦る声のギジェット。それを聞いてケンゴウ、ホランドに進言する。
「進路を変えるべきだ、ホランド」
しかしホランドは頑として譲らない。
「レイラインの流れは速い。ボードとコンタクト出来るタイミングは1度だけだ。逃せば受け取れねえ」
「ボードが本当に現れるとは限らないんだぞ、ホランド」
ハップまでもがこう言い出す。悩むホランド。
「対象接近、会敵かいてき まで3分」
ギジェットが言う。
「ホランド!」タルホが問いただす。
「ニルバーシュ出ます!」
スピーカから聞こえてきた声に驚くホランド。
「レントン!」
月光号ハンガー。
「…以上だ。モードシフト以外のインターフェイスに変更は無いが…レントン?」
spec2のコクピット内にレントンとエウレカ。モリタがレントンに何やら説明している。それを聞いてるのか聞いていないのか、正面をじっと見据えるレントン。
「ボードは絶対に来る。絶対に。」
月光号ブリッジ。
悩み考えるホランド。スピーカから再びレントンの声。
「ホランド!」
それで腹を決めたか、ホランド、ギジェトに指示を出す。
「ギジェット、カタパルトを開放しろ!」「は、はい」
それを聞いて、さっと月光号の機首を上げるタルホ。
月光号カタパルト。
spec2内、レントンとエウレカ。
「いいね、行くよエウレカ」
頷くエウレカ「うん」
月光号から飛び出し、人型モードに変形するspec2。表情が歪むエウレカ。呪文と唱えるかのごとく呟くレントン。
「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。…俺、信じてる、じっちゃんの事。信じてるからっ!」
自由落下していくspec2。そこに現れるTYPE END。
「な、、あいつ、ボード無しだなんて、なめてんな。そんなに死にたいのなら殺してあげる」
落ちていくspec2を見て、アネモネがにやりと笑いながら言う。
「バスクード…」
はっと気付いた表情のエウレカ。レントンを見て、
「レントン!」
すぐには気付かないレントンだがわかって表情が明るくなり、
「!じっちゃん!」
spec2用新ボードが、凧と一緒に飛んでくる。
気付いたアネモネ、後を振り返る。
反転しそちらを攻撃をするTYPE END。その攻撃で起きた煙の中からボードは無傷で飛び出してくる。
それをさっと掴み取るspec2。
TYPE ENDコクピット内。
アネモネ、怒っている。
「何よそれ。そういうのいらつくんだってばっ!」
そんなアネモネに反応してか、TYPE ENDのいたるところから発射口が開き、一斉に光線(追尾ミサイルなのかな?)がspec2めがけて発射される。次々とspec2に迫る光線(追尾ミ…以下略)。しかし飛行形態に変形して高速モードで逃げ切り、最後はパっと光を放ち全てをそれで潰してしまう。
TYPE ENDコクピット内アネモネ。
「!」やったと思ったアネモネだが、その顔はすぐ驚きの表情に変わる。
再度人型に変形して、受け取ったばかりのボードを組み合わせるspec2。(バックに流れ出すDAYS)
軍戦艦ブリッジ。
「何だ今のは?何が起こっている?記録は?」
「駄目です。速すぎてガンサイトカメラでは追いつけません」
目の前で起こっている事態を把握できずに焦るドミニク。
「まさか、TYPE ZEROが進化したとでも言うのか?」
リフるspec2。コクピットで喜ぶレントン。
「凄い、凄いよこのspec2」
そんなレントンを見てエウレカも嬉しそうに言う。
「行こう、レントン」
「え、うん!一緒に行こう」
中央のレバーを(まずはレントンが手を伸ばし、そこにエウレカが手を重ねて)2人で引き上げる。すると光りだすレバーに付いた魂魄コンパク ドライブ。
そして光りだすspec2。
軍戦艦ブリッジ。
「セブンズウェル?」
ドミニクが呟く。
月光号ブリッジ。
光るspec2を見て立ち上がるホランド。
「違う、この輝きはそんなんじゃねえ、こいつこそが…」
何かを知っているような呟きを。
TYPE END内コクピット。
spec2を見て憤るアネモネ。
「何よそれ。そんなのに私達が負ける筈無いでしょうーっ!」
光の柱に向かって突っ込んでいくTYPE END。光の柱をその両手のひらで小さく収めるspec2。
下から上へと向かうTYPE END内コクピット内。
「死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ」
絶叫するアネモネ。
TYPE ENDとぶつかるspec2。spec2を包んでいる光がTYPE ENDを突き抜けていく。
光に包まれたspec2内コクピットのレントン、エウレカ。2人で叫ぶ。
「うわぁーっ!」
TYPE END内コクピットのアネモネ。自分達が押されている現状を把握したくない如く叫ぶ。
「何よ、何よ、何よ、はっ!」
装甲が剥がれ落ちていくTYPE END。そして、ついにはspec2に弾き飛ばされる。絶叫するアネモネ。
「嫌、嫌、嫌、嫌、嫌っ!」
煙を上げて落ちていくTYPE END、途中で体制を立てなおしてリフって逃げ帰っていく。
TYPE ENDを退けたspec2。コクピットではエウレカ、顔を(レントンから)背けている。
はあはあ、息が荒いレントン。横で顔を押さえ、泣き出すエウレカ。
「エウレカ…」
「お願い」「うん?」「手を、手を握って」
レントン、エウレカの左手に自分の右手を重ねる。エウレカ、その手を返し、指と指を絡めあい、しっかりと握り締める。
リフるspec2の向こうにはクテ級の丸い雲が見えている。
月光号ブリッジ。
「ゾーンと一緒に抗体コーラリアンの反応が消えていく」
ウォズが報告する。それを聞いてホランドが指示を出す。
「ニルヴァーシュを回収次第、船をゾーンの発現地へ向けろ。ひょっとしたら生き残った住民がいるかもしれない」
「了解」
タルホ、舵をきる。
月光号、右旋回。
TYPE END格納庫。整備員(研究員?)がボロボロになったTYPE ENDを見ている。
その隅でガリバーを抱き、膝をかかえて震えているアネモネ。そこへドミニクがやってきて話す。
「大丈夫かい、アネモネ」
座って視線をアネモネに合わせてやさしく聞く。
「何があったんだ?」
そこにアゲハ隊の子供(金髪)が近付いてきて冷たい声で言い放つ。
「抗体コーラリアンの観測を優先するよう言った筈です。この件、大佐に報告せねばなりませんねえ」
どきっとするアネモネ。アゲハ隊の子供(金髪)を見上げて、ドミニクが庇うように言う。
「月光号を野放しにしておけば、いつか必ず脅威になる。潰せる時に!」
アゲハ隊の子供(金髪)は見下して言い切る。
「たかが賊の徒党に何が出来ると言うのです。」
怯えるアネモネ。
「大佐のお志は、この星ほどに大きいのですよ」
アネモネ、さらに怯える。
月光号内格納庫。spec2の横に立っているエウレカ、そしてレントン。
「ニルヴァーシュ」
呟くエウレカを見つめるレントン。そこにモリタがやってくる。
「レントーン」
「え?」振り向く2人。
「律儀なところは何も変わってないな」
と、ビニル袋に入った納品書をレントンに渡す。
「え?」きょとんとするレントン。「納品書?何で俺に?」
あごで納品書に同封されている手紙を指すモリタ。
それに気付き、手紙を出して見るレントン、横から覗き込むエウレカ。
「あ、じっちゃん」「あ」
手紙を読むレントン。文面が画面に表示されている。(手紙を読む声はアクセル)
「前略 まずは元気にしているか。
お前の生まれた街は雪化粧をまとい
春の訪れを今か今かと待っておる。
今日まで便りの一つすらよこさんで
(手紙から画面はじっちゃんと発掘屋が崖途中の出っ張りに飛び降りたのか倒れこんでいて無事に生きていたとわかるシーンへオーバラップして切り替わっていく)
中途半端で戻ってきたらぶん殴っ
てやろうと思っとたが、なぁに、まだ答え
が出んのならそれでいい。
かくいう儂もこの街から離れねば
(画面はどう見ても怪しい2人組…アクセルと発掘屋…がどこかの街を歩いてる)
ならなくなった。しばらくはあちらこちら
とのんびりするつもりだが、いずれ
ベルフォレストに戻るつもりだ。戻ってまっ
(画面は泣きながら手紙を読んでいるレントン)
とる。お前があのお嬢さんと一緒に
帰ってくるのをずっと待っとる。」
最後まで読んだレントンはその内容に赤面、焦って涙を拭いてエウレカから慌てて視線を逸らす。訳がわからずに、きょとんとするエウレカ。
spec2の横にいる2人を階段上から見ているグレックとミーシャ。
「コーラリアンと人間」
「まるでおとぎ話ね」
デューイの部屋。
報告に来ているアゲハ隊の2人。報告するはアゲハ隊の子供(ワカメ)。
「0ゼロ 2号弾、試射に成功しました。抗体コーラリアンの発現はオレンジ着弾点の北180km。0ゼロ 1号弾同様、対象の活動範囲は、共に現れたクテ級の影響直径内。」
ここでデューイ、報告書を見る。
「やはりその活動時間には限界がある模様で」
アゲハ隊の方に振り向いてデューイ話す。
「なるほど、面白い数字だ。1246秒。わかるか?」
「はい、TYPE ZEROの発動するセブンズウエル現象持続時間と一致します」
デューイのバストアップ。
「フッ、(顔がアップに)実は熟した。オレンジの0ゼロ ナンバーを外す。地殻刺激を続け、抗体コーラリアン出現ポイントの偏向度を細密に拾い上げるんだ。…奴らの中心核はその先にある」
デューイが背にしている窓のブラインドが閉まっていく。現れるディスプレイ。そこにはこの星の地図。
「さあ、始めよう」
バックの地図に赤い光点が数え切れないくらいに次々と増えていく。
(レントンとエウレカの声で)つづく
■BパートEnd
■次回予告
「世界へ向かう決心に、モラトリアムは終わりを告げる。波を待ち続けた者達が空の彼方で見つけたものは」
■第32話 スタート・イット・アップ End
■今回も当然あったりする言い訳
電子テキスト化する時に、TV画面を観ていないので若干、状況説明に脳内補完があるかもしれませんが、台詞はそのままですので。…ただ、その台詞も100%正しくないと思いますので、「ここってこうじゃない?」とかの突っ込みお待ちしてます。
しかし、まだまだ状況説明をどうするのか、悩んでいます、ええ。皆様の良い知恵を(こちらも)お待ちしております。
■補足
「ぜろにごう」は「02号」としています。また、タグで「0」に「ゼロ」とルビを振っていますが、対応していないブラウザの人がいらっしゃいましたら遠慮なく申告してくだい。その時には、他の方法を考えますから、ええ。
■後振り
で、です。
睡眠時間を削って作成した台詞起こしでしたがいかがだったでしょうか?少しでも楽しめた(or役に立った)?ならば、1日9時間睡眠を7時間に減らした甲斐があるというものです。…何回も巻き戻されて痛めつけられたビデオテープも喜んでる事でしょう(いや、そんな事は無いか)。
次回はもう少し早目に、より読み物として完成した形でUPできればいいなぁ、と考えています(ええ考えています、はい)。何ならOP、EDも付けましょうか。…私の声で(笑。
それよりも今は、制作サイドからクレームが来たらばどうしようと怯えていたりして。
さて、TVではspec2とTYPE ENDとの格好いい戦闘シーンが観れたBパートですが(え、それよりアネモネが可愛かったって?…それも同意)、当然台詞起こしではそれを実感する事は出来ませぬ。観れなかった人はWebで観るか、DVD発売まで待ちましょうね(あ、友人からビデオを借りるというのもあるか)。 お?文章でそれを感じさせなきゃ、ですか?…それが出来ればいいんですけどもねぇ、如何せん私の文章力じゃあ…えーんえーん。
あ、誤字があったらば、「台詞が違うよー」と同様に、突っ込みお願いします。
■CM代わりの雑文
別にAパートとBパートの間にCMがあるからでもないのですがちょっと違う話も。
昨日、昼休みに仕事場を抜け出して日本橋(恵美須町)に行き、買っちゃいました『らき☆すた 萌えドリル』、それもDXパック【限定版】の方を。…ニンテンドーDS持っていないのに、私って奴は。実は『らき☆すた』はコミックスは好きで1巻が出た時からチェックしているのです。人にも勧めたりして…。2巻が出た時には中折り見てぶっ飛びました口です。ゲームになるなんて、ってね(これはコミックスでしか読んでないから、私)。でもでも、言い訳すれば、予約もしていないから購入は無理だろうなぁ…と思って(でも)見に行ったんですよ。ソフマップは当然売り切れていて、「ああ、やっぱり」と思って、ふと恵美須町駅近くのゲーム屋を何気に覗いたらあったんです、ええ、ひとつだけ。気が付くと手に持ってレジに立ってました。…これで、ニンテンドーDS買っちゃったらどーしよう? …鶴亀鶴亀。
※で、画像貼る為にAmazonに行ったんですが、何この値段。もうプレミアついてるの?…恐るべし、萌え力。
■BパートStart
空、下から上へ画面はパンしていく。
アゲハ隊の子供の声。
「最終調整全青ランプ、02号オレンジ投下3秒前、2、1」
光の矢が3本落ちて行く。
エウレカ、「!」。
アネモネ、「!」。
えぐられたコーラル大地。
飛ぶ軍戦艦。
オペレータの声がブリッジに響く。
「0
TYPE ENDハンガー。
両腕をアゲハ隊の子供に押さえられたアネモネが叫ぶ。
「いやよ、頭痛いの!行きたくないんだって!何とかしてよドミニクっ!」
アゲハ隊の子供(インド)に注射を打たれるアネモネ。
「貴様らっ!」
そのドミニクも離れた場所で両腕をアゲハ隊の子供達に押さえつけられて身動きが取れない。
「参謀殿が少々手こずっておられる様でしたので」
アゲハ隊の子供(インド)がドミニクに近付いてくる。
「まもなくクテ級が発現する。直ちにコーラリアンの観測に向かわせろ。…デューイ大佐の命令だ」
「アネモネ…」
呟くドミニク。目付きが変わって、舌舐めずりをするアネモネ。
軍戦艦ブリッジ。
「コーラル反応急速上昇確認。クテ級現出しました」
004似のオペレータが報告する。
塔の上方に現れたクテ級。
月光号ブリッジ。
「よりによってコンタクトポイントに…。ギジェット、ボードは?」
「まだ確認出来ません」
険しい表情のホランド。
月光号ハンガー
spec2がビーグルタイプで居る。そこへエウレカがよろよろと歩いてゆく。その後を追ってレントンが駆けつける。
「エウレカ!」
「行かなきゃ、ニルバーシュ。何とかしなきゃ」
「エウレカっ!」
口調がきつくなるレントン。
「だって、私の仲間が…じっとなんてしてられない!」
「だったら、まずはボードを受け取らなきゃ」
レントン、エウレカの想いを受け止めて前向きに言う。
月光号ブリッジ。
「リーダ」
「ボードか?」
ウォズの呼びかけに即座に問うホランド。
「違う。10時の方向、軍の船」
「何?」
驚くホランド。
軍戦艦ブリッジ。
「月光号だと?」
こちらでも月光号の存在を知り騒然となっている。
「対象コリジョンコース。このままだと進路が交錯します」
報告する004似のオペレータ。
「交戦は避けて下さい。クテ級と抗体コーラリアンの観測が優先です。THE ENDのライダにも…」
指示を出すアゲハ隊の子供(金髪)の声を遮って聞こえてくるアネモネの声。
「ふーん、あの船がいるんだ」
スピーカを見上げるブリッジの人々。
THE ENDコクピット内、アネモネ。
「いらっしゃい、THE ENDのそっくりさん。(アネモネの顔アップ)いじめてあげるから」
THE END、艦より発進。リフって行く。
月光号ブリッジ。
「わあ、サリサオーネでニルヴァーシュと交戦したあのKLFです」
焦る声のギジェット。それを聞いてケンゴウ、ホランドに進言する。
「進路を変えるべきだ、ホランド」
しかしホランドは頑として譲らない。
「レイラインの流れは速い。ボードとコンタクト出来るタイミングは1度だけだ。逃せば受け取れねえ」
「ボードが本当に現れるとは限らないんだぞ、ホランド」
ハップまでもがこう言い出す。悩むホランド。
「対象接近、会敵
ギジェットが言う。
「ホランド!」タルホが問いただす。
「ニルバーシュ出ます!」
スピーカから聞こえてきた声に驚くホランド。
「レントン!」
月光号ハンガー。
「…以上だ。モードシフト以外のインターフェイスに変更は無いが…レントン?」
spec2のコクピット内にレントンとエウレカ。モリタがレントンに何やら説明している。それを聞いてるのか聞いていないのか、正面をじっと見据えるレントン。
「ボードは絶対に来る。絶対に。」
月光号ブリッジ。
悩み考えるホランド。スピーカから再びレントンの声。
「ホランド!」
それで腹を決めたか、ホランド、ギジェトに指示を出す。
「ギジェット、カタパルトを開放しろ!」「は、はい」
それを聞いて、さっと月光号の機首を上げるタルホ。
月光号カタパルト。
spec2内、レントンとエウレカ。
「いいね、行くよエウレカ」
頷くエウレカ「うん」
月光号から飛び出し、人型モードに変形するspec2。表情が歪むエウレカ。呪文と唱えるかのごとく呟くレントン。
「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。…俺、信じてる、じっちゃんの事。信じてるからっ!」
自由落下していくspec2。そこに現れるTYPE END。
「な、、あいつ、ボード無しだなんて、なめてんな。そんなに死にたいのなら殺してあげる」
落ちていくspec2を見て、アネモネがにやりと笑いながら言う。
「バスクード…」
はっと気付いた表情のエウレカ。レントンを見て、
「レントン!」
すぐには気付かないレントンだがわかって表情が明るくなり、
「!じっちゃん!」
spec2用新ボードが、凧と一緒に飛んでくる。
気付いたアネモネ、後を振り返る。
反転しそちらを攻撃をするTYPE END。その攻撃で起きた煙の中からボードは無傷で飛び出してくる。
それをさっと掴み取るspec2。
TYPE ENDコクピット内。
アネモネ、怒っている。
「何よそれ。そういうのいらつくんだってばっ!」
そんなアネモネに反応してか、TYPE ENDのいたるところから発射口が開き、一斉に光線(追尾ミサイルなのかな?)がspec2めがけて発射される。次々とspec2に迫る光線(追尾ミ…以下略)。しかし飛行形態に変形して高速モードで逃げ切り、最後はパっと光を放ち全てをそれで潰してしまう。
TYPE ENDコクピット内アネモネ。
「!」やったと思ったアネモネだが、その顔はすぐ驚きの表情に変わる。
再度人型に変形して、受け取ったばかりのボードを組み合わせるspec2。(バックに流れ出すDAYS)
軍戦艦ブリッジ。
「何だ今のは?何が起こっている?記録は?」
「駄目です。速すぎてガンサイトカメラでは追いつけません」
目の前で起こっている事態を把握できずに焦るドミニク。
「まさか、TYPE ZEROが進化したとでも言うのか?」
リフるspec2。コクピットで喜ぶレントン。
「凄い、凄いよこのspec2」
そんなレントンを見てエウレカも嬉しそうに言う。
「行こう、レントン」
「え、うん!一緒に行こう」
中央のレバーを(まずはレントンが手を伸ばし、そこにエウレカが手を重ねて)2人で引き上げる。すると光りだすレバーに付いた魂魄
そして光りだすspec2。
軍戦艦ブリッジ。
「セブンズウェル?」
ドミニクが呟く。
月光号ブリッジ。
光るspec2を見て立ち上がるホランド。
「違う、この輝きはそんなんじゃねえ、こいつこそが…」
何かを知っているような呟きを。
TYPE END内コクピット。
spec2を見て憤るアネモネ。
「何よそれ。そんなのに私達が負ける筈無いでしょうーっ!」
光の柱に向かって突っ込んでいくTYPE END。光の柱をその両手のひらで小さく収めるspec2。
下から上へと向かうTYPE END内コクピット内。
「死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ」
絶叫するアネモネ。
TYPE ENDとぶつかるspec2。spec2を包んでいる光がTYPE ENDを突き抜けていく。
光に包まれたspec2内コクピットのレントン、エウレカ。2人で叫ぶ。
「うわぁーっ!」
TYPE END内コクピットのアネモネ。自分達が押されている現状を把握したくない如く叫ぶ。
「何よ、何よ、何よ、はっ!」
装甲が剥がれ落ちていくTYPE END。そして、ついにはspec2に弾き飛ばされる。絶叫するアネモネ。
「嫌、嫌、嫌、嫌、嫌っ!」
煙を上げて落ちていくTYPE END、途中で体制を立てなおしてリフって逃げ帰っていく。
TYPE ENDを退けたspec2。コクピットではエウレカ、顔を(レントンから)背けている。
はあはあ、息が荒いレントン。横で顔を押さえ、泣き出すエウレカ。
「エウレカ…」
「お願い」「うん?」「手を、手を握って」
レントン、エウレカの左手に自分の右手を重ねる。エウレカ、その手を返し、指と指を絡めあい、しっかりと握り締める。
リフるspec2の向こうにはクテ級の丸い雲が見えている。
月光号ブリッジ。
「ゾーンと一緒に抗体コーラリアンの反応が消えていく」
ウォズが報告する。それを聞いてホランドが指示を出す。
「ニルヴァーシュを回収次第、船をゾーンの発現地へ向けろ。ひょっとしたら生き残った住民がいるかもしれない」
「了解」
タルホ、舵をきる。
月光号、右旋回。
TYPE END格納庫。整備員(研究員?)がボロボロになったTYPE ENDを見ている。
その隅でガリバーを抱き、膝をかかえて震えているアネモネ。そこへドミニクがやってきて話す。
「大丈夫かい、アネモネ」
座って視線をアネモネに合わせてやさしく聞く。
「何があったんだ?」
そこにアゲハ隊の子供(金髪)が近付いてきて冷たい声で言い放つ。
「抗体コーラリアンの観測を優先するよう言った筈です。この件、大佐に報告せねばなりませんねえ」
どきっとするアネモネ。アゲハ隊の子供(金髪)を見上げて、ドミニクが庇うように言う。
「月光号を野放しにしておけば、いつか必ず脅威になる。潰せる時に!」
アゲハ隊の子供(金髪)は見下して言い切る。
「たかが賊の徒党に何が出来ると言うのです。」
怯えるアネモネ。
「大佐のお志は、この星ほどに大きいのですよ」
アネモネ、さらに怯える。
月光号内格納庫。spec2の横に立っているエウレカ、そしてレントン。
「ニルヴァーシュ」
呟くエウレカを見つめるレントン。そこにモリタがやってくる。
「レントーン」
「え?」振り向く2人。
「律儀なところは何も変わってないな」
と、ビニル袋に入った納品書をレントンに渡す。
「え?」きょとんとするレントン。「納品書?何で俺に?」
あごで納品書に同封されている手紙を指すモリタ。
それに気付き、手紙を出して見るレントン、横から覗き込むエウレカ。
「あ、じっちゃん」「あ」
手紙を読むレントン。文面が画面に表示されている。(手紙を読む声はアクセル)
「前略 まずは元気にしているか。
お前の生まれた街は雪化粧をまとい
春の訪れを今か今かと待っておる。
今日まで便りの一つすらよこさんで
(手紙から画面はじっちゃんと発掘屋が崖途中の出っ張りに飛び降りたのか倒れこんでいて無事に生きていたとわかるシーンへオーバラップして切り替わっていく)
中途半端で戻ってきたらぶん殴っ
てやろうと思っとたが、なぁに、まだ答え
が出んのならそれでいい。
かくいう儂もこの街から離れねば
(画面はどう見ても怪しい2人組…アクセルと発掘屋…がどこかの街を歩いてる)
ならなくなった。しばらくはあちらこちら
とのんびりするつもりだが、いずれ
ベルフォレストに戻るつもりだ。戻ってまっ
(画面は泣きながら手紙を読んでいるレントン)
とる。お前があのお嬢さんと一緒に
帰ってくるのをずっと待っとる。」
最後まで読んだレントンはその内容に赤面、焦って涙を拭いてエウレカから慌てて視線を逸らす。訳がわからずに、きょとんとするエウレカ。
spec2の横にいる2人を階段上から見ているグレックとミーシャ。
「コーラリアンと人間」
「まるでおとぎ話ね」
デューイの部屋。
報告に来ているアゲハ隊の2人。報告するはアゲハ隊の子供(ワカメ)。
「0
ここでデューイ、報告書を見る。
「やはりその活動時間には限界がある模様で」
アゲハ隊の方に振り向いてデューイ話す。
「なるほど、面白い数字だ。1246秒。わかるか?」
「はい、TYPE ZEROの発動するセブンズウエル現象持続時間と一致します」
デューイのバストアップ。
「フッ、(顔がアップに)実は熟した。オレンジの0
デューイが背にしている窓のブラインドが閉まっていく。現れるディスプレイ。そこにはこの星の地図。
「さあ、始めよう」
バックの地図に赤い光点が数え切れないくらいに次々と増えていく。
(レントンとエウレカの声で)つづく
■BパートEnd
■次回予告
「世界へ向かう決心に、モラトリアムは終わりを告げる。波を待ち続けた者達が空の彼方で見つけたものは」
■第32話 スタート・イット・アップ End
■今回も当然あったりする言い訳
電子テキスト化する時に、TV画面を観ていないので若干、状況説明に脳内補完があるかもしれませんが、台詞はそのままですので。…ただ、その台詞も100%正しくないと思いますので、「ここってこうじゃない?」とかの突っ込みお待ちしてます。
しかし、まだまだ状況説明をどうするのか、悩んでいます、ええ。皆様の良い知恵を(こちらも)お待ちしております。
■補足
「ぜろにごう」は「02号」としています。また、タグで「0」に「ゼロ」とルビを振っていますが、対応していないブラウザの人がいらっしゃいましたら遠慮なく申告してくだい。その時には、他の方法を考えますから、ええ。
■後振り
で、です。
睡眠時間を削って作成した台詞起こしでしたがいかがだったでしょうか?少しでも楽しめた(or役に立った)?ならば、1日9時間睡眠を7時間に減らした甲斐があるというものです。…何回も巻き戻されて痛めつけられたビデオテープも喜んでる事でしょう(いや、そんな事は無いか)。
次回はもう少し早目に、より読み物として完成した形でUPできればいいなぁ、と考えています(ええ考えています、はい)。何ならOP、EDも付けましょうか。…私の声で(笑。
それよりも今は、制作サイドからクレームが来たらばどうしようと怯えていたりして。
by hk-club
| 2005-12-02 12:43
| エウレカセブン【台詞起こし】